JEFLの気持ちの入ったプレーに後手を踏み、0-2で敗北
|
プレナスなでしこリーグ2010 第4節、マリーゼは千葉県・市原臨海競技場に乗り込んでのアウェイゲーム、JEFユナイテッド市原・千葉レディース戦(以下、JEFL)に臨んだ。
開幕3連勝と波に乗ったマリーゼ。これまで取り組んできた新しいフォーメーションも攻守共に安定を見せ、力強いサッカーを見せてくれている。今日の相手JEFLは、マリーゼ同様3バックを採用し、組織的なサッカーを見せる好チーム。真っ正面から迎え撃ち、攻撃面で打ち勝つ強力なサッカーを見せてほしいところだ。
春らしいさわやかな気候のもと、13時ちょうどにキックオフ。マリーゼの3-4-3に対し、同じ3バックのフォーメーションでしっかりと対応するJEFL。前線の安本、伊藤に強いプレッシャーをかけ、マリーゼの連携を潰しにかかる。
じりじりとした展開が続く中、マリーゼは左サイドの鮫島、右サイドの中村の攻撃力を活かすべく、井手上が低い位置に下がってボールを受けたり、山本が高いポジショニングをとったり、宮本が低い位置からボールをさばいたりと工夫をしながら、チャンスをうかがう。
その工夫が活きたのは20分過ぎ。宮本の裏へのロングパスを受けた鮫島が左サイドを突破してペナルティエリアに入り込んだり、上辻がゴール前でアクロバットなシュートを放ったりと、惜しいシーンを作り出す。
しかし、JEFLの粘り強い守備に阻まれて、チャンスをゴールに結びつけることができない。逆に終了間際には、DFの連携ミスを突かれてピンチを迎えてしまう。
マリーゼも直後にカウンターから決定的なチャンスを作り出すが、安本が決めきれず、前半はスコアレスで終了。マリーゼとしては、ペースに乗り切れない、苦しい前半となった。
後半が始まると、さらに気合いの入った守備を見せるJEFL。次第にセカンドボールを拾いはじめ、カウンターを仕掛ける場面も増えていく。
マリーゼは上辻のフリーキックや、鮫島のドリブルを起点とした攻撃を繰り出して先取点を奪おうとするも、あと一押しが足りない。67分、伊藤に代わってピッチに入った浜田も決定的な仕事ができないでいると、70分、JEFLのDF細川がセンターサークル付近から放ったシュートが天野の手をかすめてゴールへ(0-1)。
欲しかった先取点を奪われてしまったマリーゼ。すぐに追いつこうと、ペースを上げて攻め上がるが、鮫島の突破も、中村のクロスも、長船のヘディングシュートもゴールには結びつかない。
そこでマリーゼは79分、山本に代えて嘉数、井手上に代えて中原と、二人の攻撃的な選手を一度に投入して最後の勝負に出る。
85分、ゴール前に選手を集めて強引に攻めに出るマリーゼ。宮本が放ったロングパスに反応した安本がシュートを放つも、ついにJEFLディフェンスを破ることはできず。逆に89分、鋭いカウンターから深澤にとどめとなる2点目を決められ、そのままタイムアップ。マリーゼは今季初の黒星を喫することとなった。
「ここまでの連勝で、心のどこかに隙ができていたのかもしれない」――試合後のインタビューで、菅野監督、天野キャプテンはそう口を揃えた。確かに、球際の攻防や、ゴールへの執念といった部分でJEFLの後手を踏んだマリーゼ。また、ゴール前での工夫や、戦術の柔軟な運用、といった部分に課題が見えたのも確かなところだ。
とはいえ、まだまだシーズンは序盤。問題点をあぶり出す、といった面では、今日の試合を収穫と考えることもできるはずだ。次節の相手は、これまで苦手としてきたINAC。今日の教訓を活かすことができるか、注目が集まるところだ。進め、マリーゼ!
|
菅野将晃監督

0-2で今シーズン初黒星。
アウェーに応援に来てくれたサポーターに申し訳ない内容、結果だったと思っています。私も含め、チームに甘えがあったのか、ミスも多かった。相手の術中にはまってしまいましたね。我々は成長していかないといけないチームなのに、闘う気持ちが足りなかった。
歯車がうまく噛み合わない場面が多くありました。
攻守に渡って相手に押され、試合中に切り替えることができなかった。気持ちをしっかりと持っていけなかった監督の責任です。自分自身、反省しなくてはいけないと感じています。
攻撃面ではバリエーションをつけることができませんでした。
そうですね。やはりファイトするという基本がなかったら、応用して闘うということは難しいですから。ただ、次はホームでの試合になりますから、まずはしっかりと気持ちを切り替えて、闘う姿勢を見せたいと思います。
GK 天野実咲選手(1番)

試合を振り返って。
1対1でマッチアップする場面で負けてしまった。フィジカル面やボールへの執着心で相手が勝っていたと思います。私自身も準備不足や、力が足りないところがあったと思います。
今シーズン初黒星。今、チームに必要なものとは?
心のどこかで自分たちの力を過信している部分があったのかもしれません。そのため、必死さをお見せできなかったと思います。もっとひたむきに、闘う姿勢を出していかなくてはいけないと感じています。
次節に向けて。
一試合一試合の重みはわかっているつもりだったのですが、今日の試合では、失点をしてもエンジンをかけることができなかった。INAC戦ではそこをしっかりと切り替えて臨みたいと思います。
MF 中村真実選手(4番)

0-2で敗戦。
自分たちのミスもあり、相手の勢いに押されてしまった。運動量でも相手の方が勝っていました。
今日は前線に駆け上がるシーンが多くありました。
ボールを持ったらどんどん前に行こうと考えていました。ただ、クロスの精度があまりよくなかったので、反省したいと思います。
改めて、今シーズンの目標を教えてください。
個人的にはいいクロスを上げるということと、自ら点を取ること。チームとしては3位以上ということを目標としているので、今日は敗れてしまいましたが、この先の闘いをしっかり勝ち抜いていきたいと思います。
FW 浜田遥選手(28番)
 今シーズン3試合目の出場。
途中から入ったので自分が流れを変えて得点を奪いたかったのですが、何もできなかったです……。
ベンチからの指示は?
裏を狙う動きが少なかったので、そこを狙っていくことを考えていました。監督からは、ボールを持ったらシュートまで行くことと、サメさん(鮫島選手)の上がりをしっかりと見て連動し、思いっ切りプレーしてくるように言われました。
ここまで闘って、なでしこリーグの印象は?
同世代だと通じるプレーもなかなか通用しないですし、もっと考えてプレーしないと、と感じています。JFAアカデミーではわからなかったことをたくさん学ぶことができています。
浜田選手のアピールポイントは?
スピードを活かしたドリブルからのシュートが得意プレーです。得点を取ってチームに貢献することを目標に、闘っていきたいと思います。
|