マリーゼJEFLに完勝。リーグ戦の悔しさを晴らす
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プレナスなでしこリーグカップ2010 Aグループ第3節、マリーゼは、Jヴィレッジスタジアムにジェフユナイテッド市原・千葉レディース(以下、JEFL)を迎えてのホームゲームに臨んだ。
前節伊賀FCを完封し、リーグカップ2連勝と好調をキープするマリーゼ。今日の3戦目は、勝てば予選リーグ突破が見えてくる大事な一戦となる。しかし今日の相手JEFLは、リーグ戦で敗れた相手。球際の強さに手を焼き、自分たちの良さを出せぬまま黒星を喫している。マリーゼとしては同じ手で敗れるわけにはいかない。
猛暑の中にほっとするようなひんやりとした風が吹く中、16時ちょうどにキックオフ。マリーゼは前節と同じメンバーで試合に臨む。
両チーム共に、3-4-3のフォーメーションを採用するチーム同士のガチンコ勝負となったこの試合、試合は中盤でのぶつかり合いでスタートした。お互い、一歩も譲らぬ激しいボールの奪い合いに、サポーターからもどよめきが上がる。
じわじわとペースを握ったのはマリーゼ。長短のパスを使い分けながら、3トップの真ん中に入った佐藤が前線で起点となり、左右をワイドに使うプレーを繰り出して、攻撃の形を作る。
ファーストシュートは12分、マリーゼ。上辻が中盤から思い切ったミドルシュートを狙う。
試合の熱がいよいよ上がってきたその直後のこと。大きな雷鳴がとどろいたところで、主審が選手のピッチからの引き上げを指示。ここから雷鳴が鳴り止むまでの約40分間、試合は中断することとなる。
試合が再開したのは16時50分。この中断が試合の流れにどんな影響を及ぼすのかと注目が集まったが、激しい気迫でペースを掴んだのはマリーゼだった。
長船、下小鶴、山本のDFラインが相手の3トップに厳しいプレッシャーをかけると、上辻、宮本がピッチを広く使った攻撃を繰り出し、次々とチャンスを作り出す。
最初の決定機は23分。右サイドで井手上、嘉数とつないで作ったスペースに入り込んだ上辻が選択したのは、逆サイドに走り込む伊藤への低くて強いクロス。タイミングが合わず惜しくもゴールとはならなかったが、JEFLのDFを崩す、完璧な攻撃だった。
これで勢いに乗ったマリーゼは30分、ついに先制点を奪い取る。長船が最終ラインから蹴ったロングボールに、伊藤が相手DFと競り合いながらも頭で合わせてマリーゼ先制(1-0)。伊藤はこれでカップ戦3戦連続のゴール。好調さを見せつける強烈な活躍にサポーターからも大きな声援が巻き起こる。
しかし、伊藤の活躍はこれだけに止まらなかった。直後の34分、JEFLの攻撃を間一髪で防いだカウンターから、ペナルティエリア内に侵入、大きなキックフェイントを見せる。すると相手GKが思わずファウル。このPKを伊藤が自ら決めて今日2ゴール目(2-0)。伊藤の見事な活躍でマリーゼは2点をリードして前半を終える。
後半も、積極的なプレスでペースを握るマリーゼ。井手上、佐藤が次々とゴール前に侵入するなど、果敢な攻撃を重ねていく。
すると57分、バイタルエリアでフリーになった宮本のロングシュートが決まって3-0。
これで試合は決まったかに思えたが、マリーゼは選手交代でさらなるペースアップを図る。57分には、嘉数に代えて保格を、井手上に代えて田原をピッチに送りこむ。すると59分、その田原が右サイドを切り裂いて鮫島に絶妙のクロス。ボールは惜しくもGKにはじかれるが、田原が好調さをアピール。
その後、吉冨、松長、森本を立て続けに投入したマリーゼ。3トップが森本、佐藤、田原、中盤が保格、上辻、松長、鮫島、DFは長船、吉冨、山本、GKは天野と、実にフレッシュなメンバーとなるが、攻撃の手は緩めない。試合終盤にも、保格、鮫島が決定的なシュートを放つなどJEFLを圧倒。
そしてアディショナルタイムの90+2分には、右サイドを保格と田原で崩し、最後は鮫島がゴール右隅に狙い澄ましただめ押しゴールを決めて4-0。マリーゼ、苦手のJEFLを圧倒、4-0と完勝した。
リーグ戦でのJEFL戦とは違って、危なげない試合運びで勝利したマリーゼ。中盤を圧倒する、完勝と言っていい内容だった。 次節は、浦和L戦。決勝トーナメントに向けての重要な一戦となる。ここまで連勝を重ねてきた自信を胸に、堂々と闘ってほしいものだ。進め、マリーゼ! |
菅野将晃監督

4-0の勝利! 試合を振り返って。
得点にならなかった場面でも非常にいい形でプレーできていました。メンバーが変わった中でも、そういういい流れを作れていたことはよかったと思います。
序盤には雷による中断がありました。
自分自身も現役時代にこういった中断を経験したことがありましたので、選手たちには、そういった話をしながら「いい形でゲームに入ることができている。もう一度しっかりとやっていこう」と話して送り出しました。リーグ戦でJEFLに敗れた試合では、相手の圧力に負けてしまったのですが、選手たちはその時の反省を活かしてプレーし、ゲームの流れを呼び込んでくれたと思います。
今日はマリーゼの球際の強さが見られました。
我々が目指すところは、しっかりとボールに寄せ、ルーズボールへの反応で勝ち、球際で勝つというサッカー。それができなければどんなに戦術を考えても、勝つことはできないと思います。ここ数試合、選手たちはその気持ちを出してくれていると思います。
前節の松長選手に続き、今日は保格選手が久しぶりの出場を果たしました。
「全員で戦う」ということを選手たちに伝えられたと思います。選手個人はピッチの上で走り回りたいという思いが強いでしょう。その思いを晴らすためには、試合に出ていない時にどれだけのものを積み重ねていけるかが大事になります。それこそがチームのパワーになっていくと思います。
GK 天野実咲選手(1番)

2戦連続の完封勝利!
いいリズムの時に点が取れたことはよかったのですが、決めきれない場面もあった。取るべき場面ではしっかり得点できるようにしていかなくてはと感じています。守備面では、無失点だったことは収穫ですが、点を取った直後に攻め込まれる場面もありました。そういうシーンを減らしていかなくてはと感じています。
雷で試合が中断するアクシデントもありました。
中断中にはチームのみんなでリラックスできていましたし、試合が再開された時にも、監督からしっかりと気を引き締めるように言われていたので、大きな影響はありませんでした。
次は浦和L戦となります。
先日のリーグ戦では勝利できましたが、まだ一度勝っただけ。チャレンジする、強い気持ちを持って闘いたいと思います。
FW 伊藤美菜子選手(10番)

3戦連続のゴール!
1点目は、GKが出てくるのはあまり見えていなかったので(笑)、怖いという気持ちはありませんでした。フネ(長船選手)のボールがよかったので私は触るだけでした。PKは、内心はすごく緊張しましたけど、それを出さないようにして蹴りました。
試合が終わってみれば、開幕戦以来の4ゴールで勝利。
誰が試合に出てもみんなで同じ意識を持ってプレーできています。個人的にはゴールを意識していましたし、得点に絡めたのでよかったと思います。ただ、危ない場面も多かったので、次のリーグ戦でも勝利できるように頑張りたいと思います。
ここ数試合は佐藤選手とのコンビを組んで攻撃となっています。
衣里子ちゃん(佐藤選手)はボールを収めてくれるタイプの選手。速い攻撃の時、そこでボールが収まるので私も上がる時間ができていると思います。
MF 保格彩乃選手(19番)

久しぶりの出場!
「失敗してもいいから思いっきりやって来い!」と言われてピッチに入りました。とにかく走り負けないように強気でプレーして、積極的にシュートも打っていこうと思っていました。ハナ(森本選手)からいいボールが来たのですが外してしまった……。今は悔しさしかないので、もっと練習して強くなってピッチに戻って来たいと思います。
緊張はありませんでしたか?
試合前日にベンチ入りがわかったのですが、何度も確認しましたし、夜も眠れませんでした。朝はお腹痛いし、ご飯も喉を通らなくて……(苦笑)。北海道の家族に連絡したら、お母さんもドキドキしているって(笑)。でも、これまでやってきたことは間違っていないと思うので、頑張ろうと思いました。
保格選手の持ち味とは?
走りに関しては他の誰にも負けないと思っています。そこからのクロスが私の武器。「また保格がクロス上げているよ」っていうぐらい、走ってクロスを上げる選手になりたいと思います。
今後の目標は?
ゲームの流れを掴んで、個の力を上げていきたいと思います。みんな上手ですけど、その中で強い気持ちを持って練習していけばもっと上手くなれると思うので、今まで以上に気合を入れて練習を積んでいきたいです。そして、応援してくれる人たちにいいプレーを見せて、マリーゼをもっと好きになってもらえるように頑張りたいです。
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